February 24, 2011

Vol.8 1970年-1

今回は70年に注目します。このところ83年、81年と80年代を講義してきたので大分遡ることになりますね。70年代の頭、60年代の終わりとも言える70年。80年との差は近年の10年間とは比べものにならない程大きいです。余談ですが、BGMでサントラを流した映画「MASH」は朝鮮戦争を舞台にしたコメディです。TVシリーズ化され、その最終回の視聴率77%は今も破られていない記録だそうです。

エイプリルフール feat. 坂本真綾 / 冨田恵一 WORKS BEST~beautiful songs to remember~ / 冨田ラボ

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3月2日にリリースされる、冨田恵一ワークス・ベスト・アルバム『beautiful songs to remember』に収録される冨田ラボの新曲。昨年、坂本真綾さんのアルバムで1曲お仕事をした後に「冨田ラボで歌って頂けないか?」と打診したところ快くお受け頂き、こんな素敵な曲が出来上がりました。作詞はイルリメ(鴨田潤)さんです。


MORNIN I'LL BE MOVIN ON / Someday Man / Paul Williams

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ポール・ウイリアムス。作曲家としても活動していますがこのアルバムは全曲ロジャー・ニコルズの作曲によるものです。このあたりが発掘されて一般化したのが、90年代から2000年代頭にかけてだからか、90年代の音楽に聞こえます。このアルバムについて「売れようとしている音楽」という記述があって、当時は判りませんでしたが、今は、売れようとしている音楽=個人的ではない音楽=ポップス、ということなのかな、と考えさせられる曲でもあります。


Forever / Sunflower/Surf's Up / The Beach Boys

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ブライアン・ウィルソンっぽいけど、デニスの曲。ビーチ・ボーイズも90年代に再評価されたバンドです。黄金期が60年代ということで80年代中盤までは“オールディーズ”のバンドとしか捉えていませんでした。が、80年代後半~90年代にかけて『Pet Sounds』『Smile』といったブライアン・ウィルソンの“狂気”の部分に俄然注目が集まって、僕もその辺に乗ってしまったクチです。活動歴が長いので、それぞれの時代にそれぞれの楽しみ方がある、そんな気もします。


Bellerin' Plain / Lick My Decals Off Baby / Captain Beefheart & The Magic Band

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キャプテン・ビーフハート。先日亡くなったので、追悼の意味も込めて紹介させて頂きました。『Trout Mask Replica』というアルバムが代表作ですが、その次の『Lick My Decals Off Baby』のほうを楽しんで聴いています。比較的“曲”に聴こえるもの(笑)を選んでいますが、凄いですよね。でたらめに聴こえるけど、キャプテン本人が指示して、メンバーを合宿で缶詰にして覚えさせる、という“洗脳”に近いやり方で作った作品です。


(The) Good Earth / Sunshower / Thelma Houston

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アルバム『Sun Shower』が最近CD化された際にボーナス・トラックとして収録されたアルバム後に出たシングル曲。テルマ・ヒューストンは黒人のアーティストですが、90年代にレコードで聴いていたときはソウル・ミュージックではなく、ソフトロックとして聴いていました。アルバムがジム・ウェッブのプロデュースだったんですね。ところがこの曲ではソウル・ミュージックに近づいて、その分ソフトロック感は薄まっています。ソフトロックや、ちょっとバブルガムっぽいものは70年代中盤にむけてどんどん無くなっていく印象があります。



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2011 02 24 [1970年代, 日記・コラム・つぶやき, 音楽] | 固定リンク

December 25, 2010

Vol.4 1978年-1

クリスマス、年末モード全開の多忙な日々、今回は“最強”78年を講義します。78,9年は、80年代に片足かかっているような気がします。言い換えれば80年代初頭は「70年代の完成形」とも言えますね。

あの木の下で会いましょう feat.安藤裕子 / Shipahead / 冨田ラボ

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1曲目はアルバム『Shipahead』からの曲。作曲時と編曲後の様子がかなり変化した曲のひとつです。この曲は安藤裕子さんに作詞をお願いし、歌って頂いたわけですが、彼女のパブリック・イメージとはかなり異なった曲調であると思います。


【BGM1】Last Tango In Paris / Jungle Fever / Neil Larsen

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BGMで、ニール・ラーセンのアルバムからマイケル・ブレッカーのサックスソロを聴いて頂きました。このときの集中力はすごいものがあります。この78年はプログラミングがポップスに導入される前、人力の限界まで行った年ではないかとも思います。


Shine Like You Should / Don't Cry Out Loud / Melissa Manchester

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メリサ・マンチェスターのこのアルバムはプロデューサーがリオン・ウエア。彼は黒人ですが、音楽性としてのブルー・アイド・ソウルに接近していると思います。表題曲「Don't Cry Out Loud」はピーター・アレンの曲。第8回東京音楽祭でリタ・クーリッジが歌ってグランプリを獲得しました。こちらも良い曲です。


Oh L.A. / Against the Grain / phoebe snow

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フィービー・スノウのアルバム『Against the Grain』からの1曲。メロウな感じで、70年代の後半を象徴するようなタイプの曲ですね。76,77年の続き、と言ってとても分かり易い感じだと思います。


ショッピン・ラウンド・アゲイン / 24THストリート・バンド / 24丁目バンド

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ニューヨークのスタジオミュージシャンが結成したバンド。高校の時は24丁目バンド、と呼んでいました。70年代前半のセクションあたりからスタジオ・ミュージシャンがバンドを結成する、というムーヴメントが始まっていました。リスナーが成熟し、スター性やプライベートに関係なく、曲そのものに興味が向かい始める前兆だったとも言えると思います。


You Are the Flower / Toto / TOTO

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ニューヨークに続いては、西海岸のスタジオミュージシャンが結成したバンド、TOTO。TOTOは80年代に「アフリカ」「ロザーナ」などが大ヒット、グラミー総ナメまで行ったので、ふつうのロックバンド、という認識があるかも知れませんが、元はスタジオミュージシャンが結成したバンド、というキャッチフレーズだったと思います。




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2010 12 25 [1970年代, 1978年, 冨田ラボ作品, 日記・コラム・つぶやき, 音楽] | 固定リンク

December 10, 2010

Vol.3 1976年-1

眠りの森 feat. ハナレグミ / Shipbuilding / 冨田ラボ

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1曲目はアルバム『Shipbuilding』からのこの曲。PVには、ハナレグミ 永積タカシ君、僕 冨田ラボ、そして作詞の松本隆さんが出演。順番にカフェに入って来るという内容です。良かったら見てみてください。


Fly Into This Night War Suite / The Gist Of The Gemini / Gino Vannelli

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前回77年でスタートした講義、今回76年に戻るところが面白いと思います。まずはジノ・ヴァネリ。グルーヴィーでカッコいいですね、歌は濃いですけど。2ndアルバムから『Night Walker』ぐらいまでが特にジノ・ヴァネリらしいと思います。サウンドプロダクションが凝っているのでファンの方も多いと思います。僕ももちろん大好きです。


意地っぱりな貴方(Small Talk And Pride) / 水のなかの妖精(Come On Over) / Olivia Newton-John

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前回に続き登場のオリビア・ニュートンジョン。同じ作曲・プロデューサーによる作品ですが、聴き比べてみてください。これはイギリス録音で前回の曲はアメリカLA録音。なぜ77年になってLAで録音しようと思ったのか?ポップスターのオリビアは衣裳を変えて新鮮さを出していく手法をとっていて、ポップスらしいポップスからAORに衣裳を変えていったのだと思われます。


The Fez / The Royal Scam / Steely Dan

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この『ロイヤルスカム』は『幻想の摩天楼』という邦題。アルバムとしては77年の『aja』が一番だと思いますが、こちらの方を良く聴いていました。こちらの方がラリー・カールトンのギターソロが多かったからです。ラリー・カールトンが大好きな高校生でした。ちなみに番組でかけているのは1曲ずつですが、アルバム全部良いのでアルバムで是非聴いてみて下さい。


Rainbow In Your Eyes / Wedding Album / Leon Russell & Mary Russell

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「マスカレード」などでお馴染みのレオン・ラッセル。にしてはやけに明るく、Happyな感じの曲ですが、それもそのはず、これは結婚記念に作ったウェディングアルバムなんですね。ちなみにこのレオン&マリー・ラッセル名義でもう1枚ウェディングアルバムをリリースしています。相当なラブラブぶりですね。この曲はアル・ジャロウもカバーしていて、そっちも好きです。




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2010 12 10 [1970年代, 1976年, 日記・コラム・つぶやき, 音楽] | 固定リンク

November 26, 2010

Vol.2 1977年-1

ペドロ~消防士と潜水夫 feat.佐野元春 / Shipahead / 冨田ラボ

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冨田ラボの最新作『Shipahead』からの1曲。
アルバムの中で曲自体はかなり早い時期に出来ていたが、佐野元春のヴォーカルが入ったのは2009年12月後半、完成は一番最後になった。ロック的アイコンにより奏でられた中南米音楽。


You're Made That Way / Livin' On The Fault Line / The Doobie Brothers

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1977年はパンクとディスコ・ミュージックが台頭してきた年。
この曲はドゥービー・ブラザーズというよりもマイケル・マクドナルドそのもの。ブルー・アイド・ソウルのテイストをドゥービーに持ち込んだ。映画『40歳の童貞男(The 40 Year Old Virgin)』(2005)の1シーンで「古くさい音楽の象徴」として描かれていた。好きです。


今宵楽しく / 今宵楽しく / Ivan Lins

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ブラジルに飛びます。ポルトガル語なので邦題を紹介。
70年代後半は音楽がエンターテイメントの中で大きな位置を占めていたことを窺わせる音楽。イヴァン・リンスはクインシー・ジョーンズが世界に紹介した。今も現役。


Coolin' Down / Making A Good Thing Better / Olivia Newton-John

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オリビア・ニュートンジョンは当時のポップスター。
時代を反映している。デビュー当時はカントリー、後には「フィジカル」で大ブレーク。プロデュース、作曲はジョン・ファーラー。オリビア・ニュートンジョンは特に日本の歌謡曲、ニューミュージックのメロディーに大きな影響を与えた。「Don't stop believin'」は要チェック。今後、他の年の作品と聞き比べる予定。


Going For The One / Going For The One / Yes

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プログレ(プログレッシブロック)のグループ。
この曲はプログレ・グループ、イエスとしては斬新な手法を使った曲。明るいポップス寄りのプログレ。聞き続けて良いアーティスト。ちなみに70年代前半からのプログレ、ハードロックはパンクムーヴメントに駆逐された代表的なもの。




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2010 11 26 [1970年代, 1977年, 冨田ラボ作品, 日記・コラム・つぶやき, 音楽] | 固定リンク