February 05, 2011

Vol.7 1983年-1

前回は80年代の入り口、1981年をお送りしましたが、今回はその2年後、83年を取り上げます。この2年の間の変化を感じて、楽しみましょう!

Why Not? / Remixed by 冨田ラボ / ZOO / FPM(Fantastic Plastic Machine)

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1曲目は3月2日にリリースされる、冨田ラボ初のワークス・ベスト・アルバム『beautiful songs to remember 』に収録される曲。CD3枚とDVD1枚+豪華ブックレット付きボックス版とCD1枚の通常版の2種類。ほかの方のプロデュース、編曲をしたものと、冨田ラボの何曲かがDISK1、DISK2に。DISK3には2010年『Shipahead』のデモ・ヴァージョン。DISK1には新曲「エイプリルフールfeat.坂本真綾」も入ります。


I Hang On Your Every Word / On Your Every Word / I Hang On Your Every Word

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エイミー・ホーランドはマイケル・マクドナルドの奥さん。(やっぱり好きなのかな?)楽器が同じフレーズを繰り返す(ロックの文脈とは違った)「リフ」という手法は、80年代ポップスの典型的な感じ。あと、60年代、70年代は聞き手が意識できない“何か”によってムードが決定されることが多かったのですが、全て聞こえているリフや声や音色でムードが決定される、というのが80年代音楽の特徴の一つではないかと思います。


Love's Enough / OLE / SAD CAFE

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典型的な80年代前半の感じ。ドラムの音色、分数コード、Saxがテーマメロを奏でる、などの特徴があります。MTVを思い出しますね。90年代の間、恥ずかしくて聞けないサウンドだったけれど、今は面白みを感じます。SAD CAFEはイギリスの音楽ですが、アメリカナイズされています。一応プログレのバンドですが、全然ポップスですね。


Can't Give You Up / RISE【Classic Mastersにも収録】 / RENE & ANGELA

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「ブラコン」、ブラックコンテンポラリーですね。ルネ&アンジェラのルネは、ルーファスのボビー・ワトソンの弟。アンジェラは後にロナルド・アイズレーと結婚もした人で女性プロデューサーでもあります。この曲はボビー・ワトソンプロデュース(ベーシスト)ですが、ベースはルイス・ジョンソン。客観性を保つために自分では弾かない、とかですかね?


Glad It's All Over / The Power Of Love / Captain Sensible

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“トニマン”ことトニー・マンスフィールドプロデュースの作品は“和めるニュー・ウェーブ”が多かったと思います。“トニマン”は前回BGMでかけたNEW MUSICというバンドの人でシンセ使いが巧い人。ほかにB-52's、マリ・ウィルソン、ネイキッド・アイズ、A-haなどをプロデュース。でもA-haの「テイク・オン・ミー」はやっていない、と彼の家におじゃましたときに言われました。



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2011 02 05 [1980年代, 1983年, 日記・コラム・つぶやき, 音楽] | 固定リンク

January 22, 2011

Vol.6 1981年-1

今回は81年、僕が大学に入学した年なので明確に覚えています。ただ世の中の様々な事件に関してはあまり覚えていません。大学入学という個人的大イヴェントの年ですからね(笑)。当時全盛だったAORは"クリスタル族(汗)御用達"というイメージもありますが、実は本当の音楽好き、特に凝った音楽を好む人がこぞって聴いていたジャンルでした。

REEEWIND!-Tomita Lab.Remix-by 冨田ラボ / ASTROMANTIC CHARM SCHOOL / m-flo (m-flo LOVES CRYSTAL KAY)

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1曲目は3月2日にリリースされる、冨田ラボ初のワークス・ベスト・アルバム『beautiful songs to remember 』にも収録される曲。CD3枚、DVD1枚、ブックレット付きの初回限定版ボックスセットと CD1枚の2種類がリリースされます。


My Old Friend / Breakin' Away / Al Jarreau

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AORですね。Air Playのメンバーとしても知られるジェイ・グレイドンのプロデュース。同じくAir Playのデビッド・フォスターとの差違は当時はあまり判りませんでした。ドラムはスティーブ・ガッドですが、ジェフ・ポーカロの片手ハイハットの16ビートを聞き慣れていた当時の僕は、この16ビートに少し違和感を感じたものでした。


SATISFACTION / Runaway / Bill Champlin

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こちらはデビッド・フォスターのプロデュース。ジェイ・グレイドン作と似ているけど違いもありますね。このドラムはジョン・ロビンソン。この曲で最初に注目しました。82後半から83年に確立したと思っていた音質の“80's感”は、81年のこの作品にも既に現れていますね。


Talking Out of Turn / Long Distance Voyager / The Moody Blues

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国が変わってイギリスのバンド、ムーディーブルース。60年代からやっていて、今も続いているプログレバンドです。90年代以降、プログレが内包するジャズロック的要素に注目して集めはじめましたが、そこからは漏れていたバンドです。パトリック・モラーツというスイス人のキーボーディストがこのころ参加。シンセの使い方が上手です。


Girl Talk / Significant Gains / Greg Phillinganes

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この曲は60年代の時にもBGMで紹介したニール・ヘフティの曲のリメイクです。Saxソロは渡辺貞夫さん。キーボーディストで歌手のグレッグ・フィリンゲインズはクインシー・ジョーンズの一派でもあり、マイケル・ジャクソンのバックとしても有名な人。70年代が完成した!という感じの曲です。



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January 07, 2011

Vol.5 60年代と80年代

これまで70年代、77,76,78年を講義してきましたが、70年代がどんなところから来て、どんなところに向かっていたのかを検証するために、今回はその前後、60年代と80年代を取り上げます。この番組は「自分にとって懐かしい曲」を選曲しているのではなく、現在にも脈々と通ずる“何か”を持った音楽を紹介しているつもりです。

Like A Queen feat. SOULHEAD / Shiplaunching / 冨田ラボ

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1曲目はアルバム『Shiplaunching』から。2年休んだ後の復帰第一弾だったので、おもしろいことができたらいいなと思い、作詞をヴォーカリストじゃなくて、作詞家でもなくて、詞も書くアーティストが賛同して書いてくれたらいいなって思って、吉田美奈子さんにお願いしました。結果、この方法がアルバムのテーマにも結びついていきましたね。


I Remember You / The Touch Of Your Lips / Nat King Cole

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60年代のシンガー、ナットキングコール。ノスタルジックといいましょうか?でも僕にとっては生まれる前なので、ナツメロではありません。60年代に完成に至ったともいえるこういった音楽は、ビートルズを初めとするブリティッシュ・インベイジョンなどのムーヴメントに駆逐されてしまいました。パンクムーヴメントによって70年代の音楽が駆逐されたのと似ていますね。


【BGM2】By The Time I Get To Phoenix / Motions & Emotions / Oscar Peterson

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ナットキングコールは「ピアニストで歌もうまい」という人だったんですけれど、同じ立ち位置だったオスカー・ピーターソンに「僕は歌メインで行く」と言ったら、オスカー・ピーターソンは「じゃ、僕はピアノで行くよ」となったらしいです。経済的には大きく人生を分けたふたり。でもそれぞれに素晴らしい音楽を生み出して、ふたりとも人生に悔いはなかったと思います。


Barefoot In Baltimore / The World In A Seashell / The Strawberry Alarm Clock

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続いては駆逐した側(?)。イギリスではありませんが、ストロベリー・アラームクロック。90年代以降の解釈では「ソフトロック」というくくりで良いのでしょうか?サイケっぽくもあり、「サイケデリック」はビートルズ、ビーチボーイズなどが落としていったものと考えて良いのでしょうかね?60年代後半はみんなサイケデリックになっていきますね。


Paradise / Lite Me Up / Herbie Hancock

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70'sの完成型といった意味でハービー・ハンコックを。82,83年頃までは「70年代ポップス」の精度が人力でどんどん上がって来ました。85年以降増えた「プログラミング」は、89年頃までは「なんか聞けねーや」っていうものも多かったんですね。プログラミングの精度が上がって人力か機械か判らない状態に慣れた今現在の耳でも、80's前半はリズムやピッチ的な精度が洗練されていたことが判ると思います。


Memory Serves / Memory Serves / Material

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マテリアル。ビル・ラズヴェルというベーシストでプロデューサーがやっていたユニット。アンダーグラウンドやヒップホップ、ワールド・ミュージック的なものをJAZZやポップスと結びつけていた人。サンタナやマイルスのリミックスもかっこ良かったです。機会があったらかけたいと思います。アート・リンゼイを迎えたゴールデンパロミノスも聞いてみて下さい。



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2011 01 07 [1960年代, 1980年代, 日記・コラム・つぶやき, 音楽] | 固定リンク